第52回日本水環境学会年会に参加しました


北海道札幌市(北海道大学)で開催された第52回日本水環境学会年会(2017年度;3/15〜3/17)にて修士2年の岩下くんと修士1年の戸澤さんが研究成果を発表しました。 二人の発表題目と内容の概要は次の通りです。 

【岩下くんの発表】
 <発表題目と発表者> 
Fimbrimonadaceae科、Hyphomonadaceae科に属する新規細菌によるウキクサおよび微細藻類に対する生育促進
岩下智貴、田中靖浩、花岡翼、遠山忠、森一博:山梨大院・医工農
玉木秀幸、米田恭子、牧野彩花:産総研・生物プロセス
森川正章:北大院・環境

<概要>
ウキクサ亜科植物から分離されたFimbrimonadaceae科とHyphomonadaceae科に属する新規細菌2株について系統分類と性状解析を行うとともに、分離源であるウキクサ亜科植物に対する生育促進効果および根・葉状体への定着性、局在性の評価を行った。また、ウキクサと生育環境が類似している微細藻類ユーグレナに対しての生育促進効果についても合わせて評価を行った。

【戸澤さんの発表】
 <発表題目と発表者> 
ウキクサを釣り針とした難培養性細菌群の捕集と分離培養
戸澤恵里奈、田中靖浩、遠山忠、森一博:山梨大院・医工農
玉木秀幸、米田恭子、牧野彩花、鎌形洋一:産総研・生物プロセス
森川正章:北大院・環境

<概要>
これまでに我々はウキクサに環境水中の微生物群集を接種し共培養する(ウキクサを釣り針とする)方法により、多くの新規微生物を取得することに成功してきた。この方法ではウキクサの葉状体と根を微生物分離源の対象としてきたが、今回、新たにウキクサと微生物の共培養時の栽培液も分離源とすることで、難培養性細菌群のVerrucomicrobia門細菌を高効率で分離培養することが可能であることを明らかにした。

発表前の戸澤さん(ちょっと緊張気味?)