研究室の紹介

田中研究室では山梨大学工学部土木環境工学科・森&遠山研究室とともに植物や微生物のパワーを利用した環境浄化技術の開発と利用を大きなテーマとし、いろいろな研究を行っています。 例えば、田んぼや水路、防火水槽などで一面に広がるウキクサ(下の写真)をご存知でしょうか?


私たちはこの何の変哲もないウキクサが、その根っこに生息する微生物とコラボレートして(協力して)、環境汚染物質である環境ホルモン関連物質、界面活性剤(洗剤)やアルカン類(重油などの構成成分です)を効率よく分解することを明らかにしてきました。 また、自然界には多種多様な微生物が分布していますが、それらのほとんどが培養できないことが知られています。このような微生物は「難培養性微生物」と呼ばれていて、その中には私たちにとって有用な能力を持つもの(例えば、環境汚染物質を分解できるもの)も含まれていると考えられます。当研究室では様々な方法を駆使して難培養性微生物の培養化を試み、新門Armatimonadetes細菌(下の写真;電子顕微鏡写真)をはじめとした多数の新規微生物の取得に成功しています。